どうも、クマのみん(@Dorasike)です。
初心者向けサンゴといえばソフトコーラル(骨格のないサンゴ)です。
ソフトコーラルといえば簡単なサンゴが多いのですが、今回紹介する「ツツウミヅタ」は・・・正直難しいです。
本記事は以下の方にお勧めします。
☑ お花畑のようにふわりと広がるサンゴを探している方
☑ ゆらゆら系のサンゴを探している方
ツツウミヅタの生態
「ツツウミヅタ」の特徴はざっくりとこんなところです。
・繊細なポリプが8本放射状に広がる
・センターはベージュとグリーン
・ポリプ先端にオレンジストライプが入るものはレア
・照明がついていないときはツツにポリプが収まる
「ツツウミヅタ」の光への要求は強いため、照明の付いていない夜間はポリプが閉じ単なるツツになりますが、照明の付いている間はポリプが花開き元気になります。ただし、昼夜問わず光がついているとそれはそれで調子は崩しますのでメリハリが必要です。
飼育データ
「ツツウミヅタ」飼育のデータをまとめます。
総合:★★★★☆(簡単~難しい)
飼育難易度は難しい(ソフトコーラルで最上級かも)
ウミキノコやスターポリプが順調に飼育できているからと言って本種を飼育すると多くの場合失敗します。また、LPS,SPSが飼育できている環境でも本種の長期飼育は難しい場合もあります。
価格:★★★☆☆(安い~高い)
ベージュ:5,000円
グリーン:7,500円
オレンジストライプ:10,000円
一番多くみられるベージュでもそれなりの価格がします。
オレンジストライプはお店で見かけることは少なく、オークションでも1ポリプ5,000円程度です。
水質:★★★★☆(悪い~良い)
清浄な水質が必要です。
SPSが問題なく飼育できるよう硝酸塩、リン酸などを調整してください。
魚の量にもよりますが水替えで調整する場合、1週間に20%の水替えが必要です。
水流:★☆☆☆☆(弱い~強い)
比較的弱い水流で大丈夫です。
ポリプが収まるツツはそれほど太くないため、強い水流を受けると調子を崩します。
ただし、根元にデトリタス(汚れ)がたまらないよう、ゴミがたまらない程度の弱い水流をあててください。
餌 :☆☆☆☆☆(不要~必須)
褐虫藻により栄養を賄うため、餌は不要です。
水に溶け込んだ栄養素は取り込めますが固形の餌は食べることが出来ません。
照明:★★★★☆(弱い~強い)
強い光が必要です。
強い光を当てるため水槽上面に配置したいところですが、水流との兼ね合いで判断してください。
光の波長は白系が好ましいのですが何でも良いです。
毒性:★☆☆☆☆(弱い~強い)
毒性はほとんどないため、他のサンゴに接触しないように注意しましょう。
増やしやすさ:★★☆☆☆(難しい~簡単)
成長速度が遅くなかなか増えにくいサンゴです。
ポリプの根元のランナーをカットしプラグやライブロックに接着剤で活着させることによって増やすこともできます。
飼育のポイント
「ツツウミヅタ」を飼育する場合、以下のポイントを守ってください。
☑ 食害に注意
活着必須
底砂やライブロックに置くだけではポリプが収まっているツツが倒れ一向に活着せず調子を崩します。
ソフトコーラルにしては珍しく接着剤で固定し易いため、プラグやライブロックにツツが倒れないように固定してください。
尚、ポリプがツツに収まっている状態だと上下が分かりにくいため、間違えてポリプ側に接着剤をつけ固定しないようにしてください。クマのみんは間違えました!!
食害に注意
「ミノウミウシ」というウミウシに注意してください。
どれが「ミノウミウシ」かと言われるとなかなか判断が難しい所ですが、サンゴをよく観察し這うように動く生物がいたら取り出してください。
まとめ
「ツツウミヅタ」は飼育は難しいのですが、お花畑のようにふわりと繊細なポリプが開き大変見ごたえのあるサンゴです。
少しでも参考となれば幸いです。
コメント