どうも、クマのみん(@Dorasike)です。
突然ですが、水槽内に入れる底砂ですが・・・いろいろ種類があり何を使ったらよいか悩みますよね?
私も悩みに悩んだ結果・・・普通のサンゴ砂を使用したのですがもう少しよく考えて選べばよかったと後悔しました・・・
立ち上げ後に底砂を交換することもできますが、リセット作業をリスクがおおきいためあまりオススメできません。
底砂の種類は大まかに分けて以下の3種類に分けることができます。
「普通のサンゴ砂」:安い。立ち上げに時間がかかるため、中級者向けの砂
「ライブサンド」:高い。バクテリアが定着しており立ち上げが安定するため、初心者向けの砂
「機能性底砂」:とても高い。PH安定、CaとKH上昇効果があるため、サンゴ飼育者向けの砂
今回の記事では、PHやKHの安定を目的とした機能性底砂である、「 マメカルシウムサンド」と「べっぴんサンド」の紹介をします。
本記事は以下の方にお勧めします。
☑ 機能性底砂の使い方がわからない方
☑ 「マメカルシムサンド」と「べっぴんサンド」結局どちらが良いの?
ぶっちゃけどちらも同じです・・・
「マメカルシウムサンド」「べっぴんサンド」の評価
「 マメカルシウムサンド」と「べっぴんサンド」ですが底砂としてはとても高価です。
PHの安定やCa,KHの上昇効果(過度の期待はできません)があり、普通の底砂のようなゴミの付着もないことからサンゴ飼育をメインとする方にとてもオススメできる底砂です。また、厚めに敷いても生体にとって大敵である硫化水素が発生しにくいため、「チンアナゴ」や「砂に潜る性質の魚(ベラ)」を飼育する際の砂としても安心して使用できます。
製品名 | マメカルシウムサンド |
価格 | ★★☆☆☆ (5kg3300円(2020/04/26現在)) |
良い所 | ・販売しているお店が多い ・マメブランドで揃える安心感 |
悪い所 | ・粒が小さく掃除できない ・HPの情報が過大表現 |
備考 | 1mmサイズ ※Ca,KH上昇効果が高いが掃除できない ※水流によっては抉れやすい |
製品名 | べっぴんサンド |
価格 | ★★★★☆ (10kg3600円(2020/04/26現在)) |
良い所 | ・粒が大きめで掃除がしやすい ・値段が安くコスパ高い |
悪い所 | ・販売しているお店が少ない ・名前がアレなので注文しにくい ※通販なら安心!! |
備考 | 2mmサイズ ※Ca,KH上昇効果は低いが掃除し易い |
「 マメカルシウムサンド」と「べっぴんサンド」はどちらも同じ機能です。
Ca,KHの上昇効果を重視する方は「マメカルシウムサンド」、メンテナンス性(掃除のしやすさ)を重視する方は「べっぴんサンド」を選べばよいと思います。
「 マメカルシウムサンド」と「べっぴんサンド」の機能
通常、底砂は3cm以上厚く敷くと砂の深部の通水性が悪く酸素が十分に届かず嫌気質になります(PHが下がる)。
嫌気質を利用し嫌気性バクテリアによる脱窒(窒素の無害化)をは出来ますが、嫌気質は同時に硫化水素発生のリスクもありバランス調整が難しいです。
硫化水素が発生すると基本的に生体は死ぬので、通常の底砂の場合3cm未満の厚さに抑えてください。
「べっぴんサンド」:同様に厚く敷くことにより、効率的にPH安定KH上昇効果を発揮します。こちらは硫化水素のことは記載ありませんが、原理的には同じでしょう。
とりあえず、「 マメカルシウムサンド」か「べっぴんサンド」を7cm以上厚く敷いておけば・・・
・PHとKHが安定!
・深部の嫌気質が脱窒(窒素の無害化)!!
・硫化水素も発生しない!!!
という良いことづくめということでいいのかな?
メーカーの謳い文句通りであるとすればその認識で大丈夫だよ。
ただし、底砂を厚く敷くと水槽内が圧迫され狭く見えるためオススメはできないよ。また、硫化水素が発生しない云々も正直懐疑的な面があり、推奨できません(リクスが大きい)。
ということで、底砂は3cm以上敷けば深部が嫌気性になり、PH安定、KH上昇を見込むことが出来ますので、どれだけ厚く敷いても4cm程度までにしましょう(硫化水素発生のリスクヘッジ)
他にもHPによると、「硝酸塩を無害化」やら「リン酸を削減」とありますが信憑性は高くありません。
硝酸塩の無害化:
確かに嫌気性バクテリアが硝酸塩を無害化(脱窒:窒素にして空気中に放出))してくれますが、別に底砂のおかげではありません。底砂に頼るよりライブロック や天然海水、炭素源を入れたほうが効果的です。
↓硝酸塩除去はこちら!
リン酸の無害化:
Caとリン酸が結びつきリン酸カルシウムとなり沈殿するため、海水中のリン酸は減ります。
ただし・・・沈殿したリン酸カルシウムを物理的に除去する必要があります。
HPによると底砂掃除の際に表面1mm程度を捨ててくださいとあります。粒が小さく普通に無理です!!
試しに「マメカルシウムサンド」をプロフォースで掃除使用としましたが砂がえぐれて掃除できませんでした・・・「ベッピンサンド」は多少えぐれはしましたが何とか掃除することはできました。
↓リン酸除去はこちら!
べっぴんサンドの使い方
ちょうど「べっぴんサンド」を使用する機会がありましたので、使い方を紹介します。
とはいえは、既に水槽内に普通の底砂を使っており入れ替えることは難しいため、べっぴんサンドを濾過槽に沈めDSB(Deep sand bed)を再現してみました。
<パッケージ写真(気になる記載を抜粋)>
・天然鉱物を加工した人工サンドです。
⇒人工サンドの定義が謎ですが、要は鉱物を細かくしたものです。
・メンテナンスフリーで掃除する場合でもプロフォースが使えます。
⇒己のフォースを信じるんだ!!
…まぁ、底砂として使用する場合普通にデトリタスがたまります掃除が必要な時点でメンテナンスフリーではありません。
・特殊加工で硫化水素が発生し難いです。
⇒特殊加工?????よくわからないので、あまり厚く敷かないほうがよさそうです、
※尚、これでも効果の記載はマイルドです。「マルカルシウムサンド」はもっと効果を前面に押し出し記載されており、景品表示法やらなんやら色々心配になります。
<べっぴんサンド中身写真>
真っ白ではなく灰色やら橙やらの謎のツブが入っています。
謎ツブの成分は気になりますが、単純な真っ白より自然な感じがしてとても良いです。
「マメカルシウムサンド」は謎の粒が入っておらず不自然なくらい真っ白です。
まぁ、このあたりは好みですね。
<洗浄中写真>
バケツなどの大きい容器にべっぴんサンドを入れ真水(できればRO水)を注入します。
写真の通りやたら水が白くなりますが完全な透明にするのは難しいため、7回くらいの洗浄で妥協しましょう。
真水で洗浄した場合、最後にRO水(スーパーなどで汲んでもよい)に1日程度漬け込むとリン酸がいい感じに減ります。
尚、洗浄の際やたら爪の間に入り込み痛い思いをしますので、薄手のゴム手袋などの着用をオススメします。
<DSB準備写真>
・濾過槽に沈めDSB(Deep sand bed)として運用します。
・適当なネットにベッピンサンドを入れることにより、掃除するときモミ洗いができ便利です。
・形が崩れないようネットにいれたベッピンサンドを適当なコンテナに入れます。
<濾過槽に入れた写真>
・コンテナごと濾過槽に豪快に沈めます。
・べっぴんサンド表面に好気性バクテリアが定着し、アンモニアや亜硝酸塩を減らす効果があります。
・深部(真ん中)では嫌気性バクテリアが脱窒(硝酸塩の無害化)を行うとともに、べっぴんサンドが溶けだし、PH安定化、CaとKHの補給効果があります。
※実際に試薬で測りましたが、Ca上昇、KH上昇を見込めました!
以上
ということで、立ち上げ前でサンゴ飼育をメインに考えている方は機能性底砂を使用してください。
立ち上げ後の方でオーバーフローシステムの方は濾過槽に沈めるのも面白いと思います。
まとめ
底砂としては少し高い製品ですが、サンゴ飼育をメインにしており、カルシウムリアクターや添加剤での調整が難しい方にオススメできる底砂です。
ブランド重視の方はこちら
コストパフォーマンス重視の方はこちら
少しでも、参考となれば幸いです。
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