どうも、クマのみん(@Dorasike)です。
中級者向けソフトコーラル「マメスナギンチャク」の近親種の中に1粒1粒が大きい「サンゾアンシッド(Sun Zoanthid)」というソフトコーラルがあります。
1粒1粒がマメスナよりはるかに大きく、1粒3~5cmとなり見応えのあるサンゴです。
本種はカリブ海のみに生息しており、現在は輸入されていないため入手性の悪いサンゴです。
(過去に輸入された個体を国内で養殖されたものをオークションなどで入手するしかありません)
というわけで、レア種「サンゾアンシッド」の飼育方法を紹介します。
本記事は以下の方にお勧めします。
☑ 大きく見ごたえのあるサンゴを探している方
☑ お金に糸目をつけずとにかくレアなサンゴが欲しい方
サンゾアンシッドの生態
「サンゾアンシッド」はイソギンチャクの近親種の六放サンゴであり、1粒1粒のポリプが非常に大きく開き見ごたえのあるサンゴです。
特徴はざっくりとこんなところです。
サンゾアンシッド(グリーン) |
写真ではわかりにくいのですが、1粒5cmあります。大きさと蛍光グリーンで存在感強し!
サンゾアンシッドはカリブ海にしか生息しておらず、過去(2010年ごろまで?)に日本に輸入されていましたが、現在は輸入されておりません。過去に輸入されたものを日本国内の愛好家がブリードしたものが稀にオークションで取引されております。
飼育データ
「サンゾアンシッド」飼育のデータをまとめます。
総合:★★☆☆☆(簡単~難しい)
入手難易度は難しいのですが、飼育難易度は簡単です。特に注意することなく、ほかのソフトコーラルが飼育できている環境でしたら、本種も問題なく飼育可能です。
価格:★★★★☆(安い~高い)
入手難易度が高いことからどのカラーでも安くはありません。
シナモン:4,000円/粒
グリーン:10,000円/粒
グリーンよりシナモンの方が安価ですが、それでもソフトコーラルの中では高価なサンゴです。
水質:★☆☆☆☆(悪い~良い)
水質は綺麗じゃなくても大丈夫です。
硝酸塩、リン酸などが多すぎるとさすがに飼育できませんが、水替えを適度に行っている環境なら問題ありません。
水流:★☆☆☆☆(弱い~強い)
水流はほぼ必要ありません。
残り餌はよく食べます、また夜間照明の当たっていないときはポリプが閉じるため、そのときに魚の糞も落ちますので、基本ほっておいて大丈夫です。
餌 :★★☆☆☆(不要~必須)
褐虫藻により栄養を賄うため、餌は基本的に不要です。
ただ、餌をよく食べ増殖スピードもあがるため、給餌することをオススメします。
照明:★★★☆☆(弱い~強い)
弱い光でも飼育できますが、その場合茎が光の方向に間延びし細長くみすぼらしい見た目となります。光が強くても強光障害もなく飼育できます。どっしり太いサンゴにしたい場合、強い光を当てるか水槽上面に配置しましょう。
毒性:★★★★☆(弱い~強い)
毒性はやや強めですので他のサンゴと接触しないようにしましょう。
攻撃用のスイーパーを伸ばすことはありませんが、成長が早いため気が付いたら他のサンゴを攻撃していることがあります。
毒性の強い他のサンゴの進行を止めるためのストッパーとして使用することもあります。
増やしやすさ:★★★★☆(難しい~簡単)
成長速度が早く根元の茎が分裂し増殖していきます。
共肉を1粒1粒カットしプラグやライブロックに人為的に活着させることによって増やすこともできます。
飼育のポイント
「サンゾアンシッド」を飼育する場合、以下のポイントを守ってください。
☑ 病気(Zoapox)に注意
移動は厳禁
ポリプが出ないと焦って配置変更をしてしまいがちですが、基本的に配置変更はしないでください。
ポリプが開かないからといって移動してもポリプはまず開きません。配置した後放置しておけば配置場所の環境に適合しポリプが出てきます。配置変更をした場合、環境に適合するのに再度時間がかかります。
病気に注意
サンゾアンシッドもマメスナギンチャク同様Zoapoxという病気があり、移動のストレスなどで疾患するそうです。
Zoapoxに疾患するとポリプが閉じ先端に白いぷつぷつができポリプが開くことなく溶けてしまいます。この白いぷつぷつは近くにあるサンゾアンシッドに感染し有用な治療方法もありません。
白いぷつぷつを見かけたら、そこだけを切除し廃棄をオススメします。
まとめ
カラーパターンはあまりありませんが、1粒1粒が大きく大変見ごたえのあるサンゴです。
基本的にお店にはおいておらずオークションのみでしか手に入りませんが、飼育自体は簡単なため機会があれば飼育されることをオススメします。
少しでも参考となれば幸いです。
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