シャコガイの飼育方法

シャコガイサンゴ図鑑

どうもクマのみんです。

約1年無事に飼育していたヒメジャコガイが☆彡になってしまいましたので、同じ失敗をする人がいないようシャコガイの飼育方法を説明します。

シャコガイの生態

“シャコガイ”と聞くとどのようなイメージを抱きますか?
沖縄などの一部地域では食用することもあるようですが、その他の地域では見た事がない方も多いと思います。

・水槽内で飼育することができる、アサリやホタテなどの二枚貝の仲間。
・横から見ると地味だが上から見るとメタリックに輝き鑑賞性が高い
・褐虫藻が共生しており、光合成によりエネルギーを作り出す
・外敵が近づいた場合、硬い貝殻を閉じ身を守る
・体の裏側から酸性の分泌液を出しライブロックなどの石灰質を溶かし埋まる
・裏側の足糸によりわずかに移動できる
シャコガイシャコガイ横2
上から見たシャコガイ横から見たシャコガイ

シャコガイは見る角度により見え方が大きく異なります。
上の画像は同じ個体を上から見た写真と横から見た写真ですが、上から見るとギラギラをメタリックに見えてとてもきれいです。


飼育データ

シャコガイ飼育のデータをまとめます。

総合:★★★☆☆

飼育が簡単なLPS(スリバチサンゴ,オオバナサンごなど)の飼育ができている環境なら問題なく飼育可能です。また、餌も不要で他のサンゴに攻撃もしないため飼育しやすい生体です。

価格:★★★☆☆

カラーや模様により大きく異なりますが、2,000円~7,000円程度です。
メタリックに輝き複雑な模様の個体ほど高くなる傾向にあり、上の画像の個体は7,000円です。

水質:★★★☆☆

ある程度綺麗な水質を好みます。LPSが飼育できる程度の水質を目安にしてください。
水質が悪化すると、外套膜が縮み弱ります。水換えなどをおこない、水を綺麗にしてください。

水流:★☆☆☆☆

水流はほとんど必要ありません。ただし、魚の糞や残り餌が外套膜に乗ったままの場合があるため、少しの水流は必要です。水流がない場合は、スポイトなどを吹き付け外套膜の表面をきれいにしてください。

餌 :☆☆☆☆☆

褐虫藻により栄養を賄うため、餌は不要です。

照明:★★★★☆

波長にこだわりはありませんが、強い光が必要です。

毒性:☆☆☆☆☆

毒性は全くないため、ほかのサンゴと接触しても問題ありません。また、サンゴの毒に対する耐性もあるため、強い毒を持つサンゴと弱い毒を持つサンゴの間に配置することにより、セパレートの役割を持たすことも可能です。

シャコガイ飼育の上でのポイント

シャコガイを飼育する場合、以下のポイントを守ってください。

☑ 寄生生物・害虫による食害に注意
☑ 砂には絶対に配置せずにライブロックに活着させる

寄生生物・害虫による食害に注意

シャコガイを水槽に入れる前に、外套膜と貝殻の間・裏側の白い部分をくまなくチェックしてください。白い小型の巻貝(トウガタガイ)がついていたらハブラシなどを使用し取り除いてください。
※白い小型の巻貝はシャコガイの体液を吸う寄生貝のため駆除してください。または、白い巻貝を捕食するニセモチノウオの飼育を検討してください。

☑ 貝殻と外套膜の間、裏側の白い部分をチェックに巻貝はついていないか

ライブロック活着の急所(足糸)が露出したままの場合、ウミケムシなどに捕食されます。
ライブロックに活着させてから砂底付近に配置するか、水槽の上のほうに配置してください。

 底砂には絶対に配置せずにライブロックに活着させる

シャコガイは固い貝殻に覆われており防御力が高く丈夫な生体ですが、裏側に穴が開いておりそこが急所です。穴から足糸を出しライブロックに活着しますが、足糸はあまり強い力はありませんので、転がったり倒れたりとなかなか活着してくれません。活着までの間(約2週間)は、ライブロックで挟んだり他の生体が容易に侵入することができないカップなどの入れ物内に大きめのサンゴ砂を入れサンゴ砂に活着させてください。

シャコガイ横2

まとめ

鑑賞性が高く他の生体に悪さをしないため、水槽のワンポイントとしてオススメできる生体です。ただし、食害だけには十分注意してください。


 

 

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