【サンゴ図鑑】ウミキノコの飼育方法【飼育難易度:簡単】

ウミキノコ(昼)サンゴ図鑑

どうも、クマのみん(@Dorasike)です。
初心者向けサンゴといえばソフトコーラル(骨格のないサンゴ)です。
今回はソフトコーラルの中では飼育難易度は普通である「ウミキノコ」を紹介します。

「ウミコノコ」がどういうサンゴか見た事がない方は「エリンギ」を想像してください。「ウミコノコ」の見た目は「エリンギ」そのものです。ちなみに「エリンギ」は日本国内に自生しておらず100%人工栽培品であり香りは乏しいのですが触感がとてもよくバターソテーやスープなどなど触感を楽しむ素材としてとても人気があります!尚、生食の場合食中毒をおこすた・・・

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本記事は以下の方にお勧めします。

☑ 「ウミキノコ」の飼育方法がわからない方
☑ 大きく見ごたえのあるサンゴを探している方
☑ ゆらゆら系で飼育が簡単なサンゴを探している方

ウミキノコの生態

「ウミコノコ」は八放サンゴであり、1つ1つのポリプの先端が八放に分かれて咲くサンゴです。
特徴はざっくりとこんなところです。

・ポリプの形:ひょろ長い形で先端が放射状に開く
・ポリプの長さ:ショート、ロング
・色:ホワイト、ベージュ、グリーン
・増え方:根元がライブロックに接触し分裂して増える。また、適当なところで切断してライブロックに爪楊枝で固定することにより、人為的に増やすことも可能。

ウミキノコ(夜)

夜間など光が当たっていないと、根本からしょんぼりと元気がなくなる!
※弾力があるため、弱っているわけではありません。

ウミキノコ(昼)

朝など光が当たっていると、先端のポリプが咲き根本からそそり立つように元気に!!
※朝以外も照明がついていると元気になります

写真は同じ「ウミキノコ」ですが、昼夜で見た目が全く異なります。

「ウミキノコ」の光への要求は強いため、照明の付いていない夜間はしょんぼりしますが照明の付いている間はしゃっきりと元気になります。ただし、昼夜問わず光がついているとそれはそれで調子は崩しますのでメリハリが必要です。

飼育データ

「ウミキノコ」飼育のデータをまとめます。

総合:★★☆☆☆(簡単~難しい)

飼育難易度は簡単です(グリーンはやや難しい)
他のソフトコーラルが飼育できている環境でしたら本種も問題なく飼育可能です。
ただし、根元が活着しておらずぐらついている場合は調子を崩しますので、ライブロックやプラグに輪ゴムや紐などで固定し、しっかりと活着させてください。

価格:★★★★☆(安い~高い)

ベージュ:3,000円
グリーン:5,000円

何れのカラーもショートポリプよりロングポリプのほうが高価です。

水質:★★☆☆☆(悪い~良い)

水質は綺麗じゃなくても大丈夫です(環境に合わせて脱皮する)。
硝酸塩、リン酸などが多すぎるとさすがに飼育できませんが、水替えを適度に行っている環境なら問題ありません。

水流:★★★★☆(弱い~強い)

比較的強い水流が必要です。
脱皮を助けポリプをもみくちゃにするためにも比較的強い水流が必要です。
ただし、根元に強い水流を当て根元がぐらつくのは良くありません。

餌 :☆☆☆☆☆(不要~必須)

褐虫藻により栄養を賄うため、餌は不要です。
水に溶け込んだ栄養素は取り込めますが固形の餌は食べることが出来ません。

照明:★★★★☆(弱い~強い)

弱い光でも維持はできますが成長は遅くなります。
比較的強い光を当てることにより太く大きく成長しますので、どっしり太いサンゴにしたい場合強い光を当てるか水槽上面に配置しましょう。
光の波長は白系が好ましいのですが何でも良いです。

毒性:★☆☆☆☆(弱い~強い)

毒性はほとんどないため、他のサンゴに接触しないように注意しましょう。
もっとも本種のほうが背が高いことが多いため、他のサンゴと接触することは少なくあまり気にしなくても良いです。

増やしやすさ:★★★★☆(難しい~簡単)

成長速度が早く根元の茎が分裂し増殖していきます(すぐ大きくなって邪魔になることも・・・)。
共肉をカットしプラグやライブロックに爪楊枝などで人為的に活着させることによって増やすこともできます。

飼育のポイント

「ウミキノコ」を飼育する場合、以下のポイントを守ってください。

☑ しっかりと活着させる
☑ 透明のもやもやがでていても無視してOK
☑ 脱皮不全に注意

活着必須

底砂やライブロックに置くだけでは、水流により根元がぐらつきポリプが咲かず調子を崩します。
ソフトコーラルは接着剤の固定もし難いため、爪楊枝を使い「ウミキノコ」ごとライブロックの隙間に差し込む、輪ゴムか紐を使い根本が動かないように固定してください。

透明のもやもやは無視

「ウミキノコ」は触ったり何らかの要因でストレスを感じると委縮し透明のもやもや(通称、イヤイヤ汁)をだします。もやもや自体はかなり臭いのですが、それほど害はないので無視してOKです。まぉ、無闇に触らないのが一番ですが…

脱皮不全に注意

「ウミキノコ」は水質・環境に合うように脱皮します。根元が委縮し表面が茶色のもので覆われ、その後茶色のものがはがれ脱皮します。経験上、ヨウ素が足りていないと脱皮不全を起こしやすく、最悪腐ります。

通常、根元は弾力がありますが根元の表面に筋が入り硬くなっているようでしたら脱皮不全を起こしています。ヨウ素を添加するか思い切って切断してください。

グルコン酸などの不要物質は含んでいません

まとめ

「ウミキノコ」は飼育が比較的簡単で大きく成長し見ごたえのあるサンゴです。
近親種である「オオウミキノコ」はみんな大好きカクレクマノミがもふもふする可能性もあります(キノコにとっては迷惑ですが・・・)。

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少しでも参考となれば幸いです。

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